今回は少しショッキングな内容かもしれませんが、世界中には筋トレや激しい運動で筋肉が溶けてしまい死に至ってしまう方が、少数ですが存在します。

それは、横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)という現象です。昨日たまたま運動系の情報を調べていたら出てきまして気になったので調べていました。実は、私もこの横紋筋融解症になった事があるから興味がわいて調べていました。

そこで、今回は自分の実体験と筋トレで筋肉が溶けてしまう症状の横紋筋融解症について世界中で報告されている事例を紹介していきます。

筋トレでひどい筋肉痛になると筋肉が溶け出してしまうかも?!

「筋肉融解症」の画像検索結果
引用 https://www.fizz-di.jp/

まずこのようなプロセスを経て横紋筋融解症が起こります。

以下の理由により筋肉が溶け出してしまうと考えられます↓

原因 過度の運動,機械的な圧迫 ,先天性代謝性筋疾患,感染症,低カリウムや低リン血症,薬剤,熱射病,閉塞性動脈疾患 等が主な原因

症状 筋肉痛、手足のしびれや脱力感、急性腎不全、血尿

このような症状が出て最悪の場合、死に至る場合も報告されています。

筋肉痛の出ているときや長時間のハードな運動により骨格筋の融解が起こってしまい、それによって血液中にミオグロビンが流れ出してしまい、それが腎臓に過度な負担をかけて血尿が出たり腎不全を引き起こしてしまいます。

また脱水状態でもこの症状が起こりやすく高温になる野外での運動や水分不足になりやすい環境下での運動では、この症状になりやすいそうです。

服薬でも薬の種類によっては、この症状を引き起こしてしまう恐れがあることも報告されています。今回は私がこの症状になってしまったケースをご紹介します。

1、風邪による服薬と高熱

実は私は5年ぐらいに前に風邪をひいてしまい、この症状になってしまったことがあります。経緯は風邪をひいて40℃近い高熱が1週間近く続きました。最初インフルエンザと思い血液検査を行った所ウイルス性の風邪との診断を受けました。

そこで抗生剤と解熱剤を処方してもらい飲んでいましたが、一向に良くならずに高熱が続きました。何度が血液検査をして筋肉が溶け出しているという事を言われました。

はっきりと数値は覚えていませんが、CK (CPK) (男性)57~197 IU/L(UV) が基準値なのに対し結果は、2000 IU/L(UV) というとんでもない数値でした。

今思うとよく生きていたなと思います。しかも、無知な私はこれが危ない状態だと気付かずに筋肉が減っているならスクワットだと思い自重のスクワットを行いました(笑)

本当に危険なのでやめてしっかりと回復させましょう。

筋トレで大会に出るようなレベルのマニアたちは、風邪でもトレーニングする傾向にありますが最悪の場合、命の危険もあるので正しい知識を持っていることが求められます。

ここからは世界中の運動によるこの症状の事例を紹介していきます。

ケース1 

ジムでスクワットをする女性とサポートする男性の画像

アメリカの女性メラニーペースという方が、朝起きると手足のしびれ、脱力感、下腹部の腫れ等で朝起き上がることも困難でした。実は彼女は2日に1回はジムでハードに鍛えていたそうです。そして、クロスフィットというに重りを持ち上げたり、飛び跳ねたりするエクササイズを好んでいたそうです。このクロスフィットは高強度運動として有名であり運動効果も高いが、熟練度によってはこの横紋筋融解症を引き起こしてしまうという症例があります。彼女自身は体力があり自分を追い込みすぎた結果このような症状になったようです。

我々フィットネス愛好家やトレーニング愛好家は気を付けておかないと、運動強度を求めるあまり逆に筋肉を減らしてしまう恐れがあります。これはクロスフィットが悪いというものではなく熟練者が追い込み過ぎてこうなったという事例ですので、誹謗中傷するないようではありませんのでご理解下さい。

ケース2

暗闇に赤と青で照らされた自転車の画像

このケースも過度な運動が引き起こしたと診断されたケースですが、アメリカのある女性が友人と一緒にスポーツクラブの体験に行って、スタジオでフィールサイクルという暗闇で自転車をこぐエクササイズクラスに参加していた時に起こったそうです。45分のレッスンで開始15分で脚が動かなくなった彼女は体力が無いのに、その場のみんな雰囲気につられて何とか45分レッスンを頑張りました。その後、両太ももが動かなくなり手術までするような重症化してしまったのです。

体力が無い状態での45分のレッスンは彼女にとっては過度な運動が、このような事態を引き起こしてしまいました。手術の後半年間のリハビリをすることになったそうです。

特定のエクササイズが悪いというわけではなく、自分の体力以上の運動によって起こるケースが多いように感じますので徐々に体を慣らしていくことから始めましょう。

ケース3

こちらもアメリカのオレゴン大学のアメフトコーチがしごきに近い運動やトレーニングをさせて、3人を病院送りにしたケースです。Twitterの情報によると、冬休み明けの選手に1時間近く腕立て伏せを行っていたという情報でした。詳しく情報は出ていないようですが精神的にもつらい運動を強要していたそうです。このコーチは新任のストレングスコーチで、自分のトレーニングが正しいと勘違いして体調管理やコンディションを把握せずにこのような運動を行った結果、3人が横紋筋融解症になって病院に入院しているようです。

日本以外にもこのような根性論で運動指導する指導者はいるようで、体を壊すほどのトレーニングが必要だという間違った考えを持っている人は世界にたくさんいることを知りました。

また、体力のあるアスリートも休み明けの期間があると身体機能は低下するので様子を見ながら運動指導することがコーチの役割でもあるという事を再認識しました。ちなみに、この症例は海外ででスポーツチームのコーチをされていた事もある方のブログで見つけました。

河森直紀 さんの記事↓

まとめ

非常に怖いこの横紋筋融解症ですが、調べていくと運動による症例はそれほど多くなく普通の方が運動時になる事は、ほぼ無いという記事をたくさん見かけます。しかし、体力低下時の過度な運動や薬を飲んでいる状態での運動、脱水状態などが原因となる事も十分に考えられますので、自分の体力に合った運動を行い、疲れや疲労を感じたら素直をに休息をとるようにしましょう。